はじめに

私は高卒で会社員として働きながら、これまでに社労士、宅建、FP2級、ITパスポート、情報セキュリティマネジメントなど、いくつかの資格を取ってきました。

資格を取ってきた理由は、きれいごとだけではありません。

仕事に役立ちそうだったから。
自分に少しでも知識をつけたかったから。
会社の資格取得一時金がもらえるものもあったから。

かなり現実的な理由もありました。

今回書く個人情報保護士も、その一つです。

私が個人情報保護士を受けた一番のきっかけは、正直に言うと会社の資格取得一時金でした。

「合格したら一時金がもらえる」
「個人情報やセキュリティの知識も身につきそう」
「それなら受けてみようかな」

最初は、そんな感じです。

ただ、実際に勉強してみると、思っていたよりも学ぶことは多かったです。

そして合格後に届いた金色のカード。

これが、普通にかっこよかったです。

資格はカードのために取るものではありません。
それは分かっています。

でも、仕事をしながら勉強して、合格して、手元に形として残るものが届く。

これはやっぱり少し嬉しいものです。

この記事では、私が個人情報保護士を受けた理由、試験概要、勉強方法、ITパスポートや情報セキュリティマネジメントとの相性、そして合格後にもらえる金色カードについて書いていきます。

個人情報保護士とはどんな資格か

個人情報保護士は、個人情報の取扱いや情報セキュリティについて学ぶ民間資格です。

公式サイトでは、個人情報保護士について、個人情報保護法を理解し、個人情報の取得・利用・保管・第三者提供・漏えい時の対応・マイナンバーに関するルールなどの知識を身につけ、個人情報を適切に管理・運用・活用する資格として説明されています。

試験内容は、大きく2つに分かれています。

1つ目は、**課題Ⅰ「個人情報保護法とマイナンバー法の理解」**です。

2つ目は、**課題Ⅱ「個人情報保護の対策と情報セキュリティ」**です。

問題数は、課題Ⅰが50問、課題Ⅱが50問。
合計100問です。

制限時間は150分です。

合格基準は、課題Ⅰ・課題Ⅱそれぞれ70%以上です。

ただし、公式サイトでは、問題の難易度によっては正答率70%以下でも合格とする場合があるとされています。

ここが少し大事です。

合計点だけで見る試験ではありません。

個人情報保護法の方だけできてもダメです。
情報セキュリティの方だけできてもダメです。

両方で一定以上取る必要があります。

受験形式は、会場受験、CBT、オンラインIBTから選べる形になっています。

CBT(コンピューターで受ける試験)
IBT(自宅などからオンラインで受ける試験)

というイメージです。

受験料は、一般で11,000円(税込)です。

また、公式サイトでは、過去の平均合格率は41.5%とされています。

数字だけ見ると、超難関資格というわけではありません。

ただ、何も勉強せずに受かる資格ではないと思います。

「個人情報は大事ですよね」

くらいの感覚だけで行くと、普通に危ないです。

私は2か月ほど、過去問アプリ中心で勉強しました

私の場合、個人情報保護士の勉強期間はだいたい2か月ほどでした。

勉強方法は、かなりシンプルです。

公式テキストは買わず、過去問アプリを中心に勉強しました。

スマホで問題を解く。
間違えたところを確認する。
また解く。
また間違える。

これを繰り返しました。

私はこれまでの資格勉強でも、最初からテキストをじっくり読むより、まず問題を解く方が合っていました。

個人情報保護士も同じで、過去問アプリを何度も回しながら、用語や出題の感覚を覚えていきました。

ただ、これは誰にでもおすすめできる方法ではないと思っています。

私の場合は、先にITパスポートや情報セキュリティマネジメントを勉強していました。

ITパスポート(ITの基礎資格)
情報セキュリティマネジメント(情報を守る管理の資格)

この2つの知識があったので、情報セキュリティの分野は比較的入りやすかったです。

不正アクセス。
マルウェア(悪意のあるソフト)。
パスワード管理。
アクセス制御(使える人を制限する仕組み)。
バックアップ(予備データを残すこと)。
標的型攻撃。
人的ミスによる情報漏えい。

このあたりの考え方は、ITパスポートや情報セキュリティマネジメントでも出てきます。

だから、個人情報保護士の勉強をしたときも、

「あ、このへんは前に見たことがあるな」

と思える部分がありました。

逆に言えば、ITパスポートや情報セキュリティマネジメントの知識がまったくない状態なら、過去問アプリだけでは少し不安だったかもしれません。

特に、個人情報保護法の方は、私は点数がギリギリでした。

個人情報。
個人データ。
保有個人データ。
要配慮個人情報。
個人関連情報。
仮名加工情報。
匿名加工情報。
第三者提供。
委託先の監督。
安全管理措置。

ぱっと見たら、全部似ています。

でも、試験ではこの違いが問われます。

ここをなんとなくで覚えていると、問題を解いたときにかなり迷います。

なので、これから受ける人に対して、

「過去問アプリだけで誰でも大丈夫です」

とは言いません。

確実に合格したい人や、個人情報保護法・情報セキュリティにあまり触れたことがない人は、公式テキストや公式問題集を使った方が安心だと思います。

また、独学が不安な人や、スマホ中心で効率よく勉強したい人なら、スタディングのような通信講座を使うのも一つの手です。

私自身、宅建や社労士の勉強でスタディングを使ってきました。

机に向かって分厚いテキストを読むより、スマホで講義を聞いたり、問題演習を回したりする方が合う人には、通信講座はかなり相性がいいと思います。

私の正直な感想としては、

ITパスポートや情報セキュリティマネジメントの知識がある人なら、過去問中心でも合格は狙える。
ただし、初学者や一発合格を狙う人は、公式教材や通信講座を使った方が安心。

ITパスポートや情報セキュリティマネジメントとの相性は良いと思う

個人情報保護士は、名前だけ見ると法律寄りの資格に見えます。

でも、試験範囲には情報セキュリティも入っています。

公式サイトでも、課題Ⅱの範囲として、脅威と対策、組織的・人的セキュリティ、オフィスセキュリティ、情報システムセキュリティなどが示されています。

私の場合、このセキュリティ分野は比較的入りやすかったです。

理由は、先にITパスポートと情報セキュリティマネジメントを勉強していたからです。

ITパスポートで、ITの基本やセキュリティの考え方を知る。

情報セキュリティマネジメントで、情報を守るための管理や対策を学ぶ。

そのあとに個人情報保護士を勉強すると、

「会社の情報管理」
「人のミスによる漏えい」
「アクセス制御」
「安全管理措置」

こういうところがつながって見えます。

もちろん、個人情報保護士は個人情報保護法やマイナンバー法の理解も必要です。

なので、IT系資格だけでそのまま受かる資格ではありません。

実際、私も個人情報保護法の方はギリギリでした。

ただ、ITパスポートや情報セキュリティマネジメントを先に取っている人なら、セキュリティ分野はかなり入りやすいと思います。

逆に、個人情報保護士を取ったあとに、ITパスポートや情報セキュリティマネジメントへ進むのも相性が良いと思います。

どれも、会社員として働くうえで役立つ知識が多い資格です。

個人情報。
情報セキュリティ。
会社のルール。
人のミス。
システムの管理。

こういうものは、今の時代どの職場でも関係してきます。

だから、個人情報保護士は単独で見るより、ITパスポートや情報セキュリティマネジメントと組み合わせると、より実用的な資格になると思います。

独占業務はない。でも、知識は普通に役立つ

個人情報保護士には、社労士や宅建士のような独占業務はありません。

つまり、この資格を持っていないとできない仕事がある、という資格ではありません。

この資格を取ったからといって、急に仕事の依頼が来るような資格でもないと思います。

転職で無双できるとか、資格一本で食べていけるとか、そういうものでもないでしょう。

ここは正直に書いておきたいです。

ただ、だから意味がないかというと、それは違います。

今の時代、個人情報に関係しない仕事の方が少ないです。

社員情報。
お客様情報。
住所。
電話番号。
メールアドレス。
マイナンバー。
健康診断の情報。
採用応募者の情報。

会社で働いていれば、どこかで個人情報に触れる場面があります。

そして、個人情報の扱いは、雑にしていいものではありません。

メールの宛先を間違える。
書類を置きっぱなしにする。
必要以上の情報を共有してしまう。
添付ファイルを確認せずに送ってしまう。

こういう小さなミスが、大きな問題につながることもあります。

個人情報保護士の勉強をすると、こういう場面に少し敏感になります。

「あれ、この書類このままで大丈夫かな」

「この情報、この人に送っていいんかな」

「これは個人情報として扱うべきものやな」

そういう目が少し育ちます。

資格名そのものより、この感覚が残ることの方が大きいかもしれません。

合格後にもらえる金色のカードがかっこいい

そして、この記事で一番言いたかったのはここです。

個人情報保護士に合格すると、合格証書と認定カードが発行されます。

公式サイトでも、合格者全員に合格証書と個人情報保護士認定証が発行されると案内されています。

このカードが、金色です。

正直、普通にかっこいいです。

資格のカードって、なんか嬉しいんですよね。

合格証書だけでも嬉しいですが、カードとして手元に残ると、また違った嬉しさがあります。

しかも金色。

別に誰かに見せびらかすものではありません。
財布に入れて自慢するものでもありません。

でも、届いたときは少しテンションが上がりました。

「あ、ちゃんと合格したんやな」

と思えました。

資格の勉強は地味です。

仕事をしながら勉強するのも、正直しんどいです。
休日に問題を解くのも面倒なときがあります。

それでも、合格して、こういう形あるものが届くと、少し報われた感じがあります。

私の場合、最初のきっかけは資格取得一時金でした。

でも、終わってみると、知識も残りました。

セキュリティへの意識も少し上がりました。

そして、金色のカードも手元に残りました。

これはこれで、取ってよかった資格だと思っています。

個人情報保護士は役に立つのか

個人情報保護士は、独占業務がある資格ではありません。

資格を取った瞬間に、仕事が大きく変わるような資格でもないと思います。

でも、会社員として働くなら、個人情報や情報セキュリティの知識は知っておいて損はありません。

むしろ、今の時代はどの職場でも必要になってきている知識だと思います。

個人情報の取扱い。
メールや書類の管理。
パソコンやシステムの利用。
委託先とのやり取り。
情報漏えいを防ぐ意識。

こういうものは、特定の部署だけの話ではありません。

人事や総務だけではなく、営業、事務、現場、管理職、IT部門。

どこでも関係してきます。

だから私は、個人情報保護士は、

「資格そのものだけで勝負する資格」

というより、

「会社員としての知識の土台を増やす資格」

だと思っています。

そういう意味では、十分役に立つ資格だと感じました。

まとめ

個人情報保護士は、独占業務がある資格ではありません。

この資格だけで人生が一気に変わるような資格でもないと思います。

ただ、個人情報保護法やマイナンバー法、情報セキュリティの基本をまとめて学べるので、会社員にとってはかなり現実的に役立つ資格だと思います。

私の場合、勉強期間はだいたい2か月ほど。

勉強方法は、公式テキストを使わず、過去問アプリをとにかく回す形でした。

結果として合格はできましたが、個人情報保護法の方はギリギリでした。

なので、なめてかかる資格ではありません。

ただ、ITパスポートや情報セキュリティマネジメントを先に勉強している人なら、セキュリティ分野は入りやすいと思います。

この資格は、IT系資格との相性も良いです。

個人情報の扱い方。
書類やメールへの注意。
情報セキュリティの基本。

そういうものを学べます。

そして何より、合格後にもらえる金色のカードがかっこいいです。

資格取得一時金が目的でもいい。
会社の制度に載っていたからでもいい。
カードがかっこよさそうだからでもいい。

最初の理由は軽くても、勉強すれば知識は残ります。

個人情報保護士は、そんな感じで挑戦しても、思ったより得るものがある資格でした。

参考サイト

個人情報保護士認定試験 公式サイト
※試験概要・受験料・合格基準などは、公式サイトの情報を参考にしています。最新情報は公式サイトをご確認ください。