はじめに

私は宅建に2回目で合格しました。

1回目は不合格でした。

しかも、合格点に1点届かず不合格。

この1点差というのは、なかなか引きずります。

「あと1問取れていたら」
「あの問題を変えなければ」
「もう少し早く本気になっていれば」

試験が終わったあと、いろいろ考えました。

ただ、どれだけ考えても、結果は変わりません。

落ちたものは落ちた。

次にやることは、翌年の宅建に合格することでした。

そこで私は、2回目の宅建に向けて、少し変わった勉強をしました。

宅建だけをもう一度なぞるのではなく、不動産四冠の勉強まで広げたのです。

宅建。
マンション管理士。
管理業務主任者。
賃貸不動産経営管理士。

この4つを、まとめて勉強しました。

結果として、不動産四冠は達成できませんでした。

合格できたのは、宅建と賃貸不動産経営管理士。

マンション管理士と管理業務主任者には届きませんでした。

ただ、私はこの勉強が無駄だったとはまったく思っていません。

むしろ、マンション管理士と管理業務主任者の過去問や勉強は、宅建合格にかなり役立ちました。

この記事では、宅建に1点差で落ちた私が、翌年にどう勉強して合格できたのか。

そして、不動産四冠を目指した勉強が、宅建合格にどうつながったのかを書いていきます。

宅建に1点差で落ちた悔しさ

宅建の1回目は、本当に悔しい結果でした。

合格点に1点足りませんでした。

1点。

数字だけ見れば、たった1点です。

でも、資格試験における1点は重いです。

特に宅建のような試験では、1点で合否が分かれることがあります。

私自身も、その1点で不合格になりました。

このときに思ったのは、

「宅建は、なんとなく勉強しただけでは危ない」

ということでした。

もちろん、それなりには勉強していました。

でも、合格点に1点届かなかったということは、何かが足りなかったということです。

知識の正確さかもしれない。

過去問の回し方かもしれない。

本試験で迷ったときの判断力かもしれない。

単純に勉強量が足りなかったのかもしれない。

いろいろ考えました。

ただ、はっきりしていたのは、

「次は絶対に受かりたい」

ということでした。

宅建は、私にとってかなり大きな資格でした。

不動産系資格の軸になる資格です。

独占業務もある。

会社員として働きながらでも、自分の手札になる。

だから、1回落ちたからといって、あきらめる選択肢はありませんでした。

次の試験まで10か月。宅建だけでは持たないと思った

宅建に落ちたあと、次の試験まで約10か月ありました。

やる気はありました。

次こそ絶対に受かりたい。

これは本気でした。

ただ、同時にこうも思いました。

宅建だけを10か月間、ずっと勉強し続けるのは、自分にはきついかもしれない。

もちろん、宅建に落ちたなら、翌年は宅建に専念する。

これは王道です。

むしろ、普通に考えればその方がいいと思います。

短期合格を狙うなら、宅建だけに絞った方が効率的な人も多いはずです。

でも、私の場合は、宅建だけをずっと繰り返すと、途中で気持ちが持たない気がしました。

同じテキストを読む。

同じ過去問を回す。

同じ分野をずっと続ける。

もちろん大事です。

でも、自分には少し苦しく感じました。

そこで考えたのが、不動産関連資格まで広げて勉強する方法でした。

宅建だけを狭く繰り返すのではなく、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士まで含めて勉強する。

いわゆる不動産四冠を目指す。

そうすれば、宅建に関係する周辺知識も深まるのではないか。

そう考えました。

今振り返ると、かなり欲張った考えだったと思います。

でも、当時の自分には合っていました。

「宅建だけを10か月続ける」のではなく、

「不動産分野全体を広げながら、宅建合格を目指す」

この形の方が、気持ちが続きました。

不動産四冠を目指した理由

私が目指した不動産四冠は、次の4つです。

宅建。
マンション管理士。
管理業務主任者。
賃貸不動産経営管理士。

当時の私は、この4つを取れたら、不動産分野にかなり強くなれると思っていました。

宅建は、不動産取引の軸になる資格です。

賃貸不動産経営管理士は、賃貸管理に関わる資格です。

マンション管理士は、マンション管理組合や区分所有法などに関わる資格です。

管理業務主任者は、マンション管理業者側の実務に関わる資格です。

それぞれ違う資格ですが、完全にバラバラではありません。

民法。

借地借家法。

区分所有法。

不動産登記法。

建物や管理に関する知識。

重なる部分があります。

だから、不動産四冠を目指すことは、ただ資格を増やすだけではなく、宅建合格のためにも意味があると思いました。

当時、YouTubeで不動産・法律系の発信をされている棚田行政書士の考え方も参考にしていました。

棚田行政書士は、不動産関連資格にも幅広く触れていて、資格の知識だけではなく、実務や現場感のある話もされている方です。

そういう発信を見て、

「不動産関連資格を広く勉強すれば、自分も不動産に強くなれるかもしれない」

と思った部分もありました。

もちろん、今になって思えば、資格を取っただけで専門家になれるわけではありません。

本当の専門家になるには、実務経験や現場感が必要です。

資格を取ることと、実務で使えることは別です。

ただ、それでも資格の勉強は土台になります。

当時の私は、その土台を広げたいと思っていました。

そして結果的に、その考え方は宅建合格にはかなり役立ちました。

2021年は6つの試験を受けた

2021年、私はかなり詰め込んで試験を受けました。

FP3級。
FP2級。
宅建。
賃貸不動産経営管理士。
マンション管理士。
管理業務主任者。

全部で6つです。

側から見れば、

「やりすぎやろ」

と思うかもしれません。

自分でも、今振り返るとなかなか詰め込んだ一年だったと思います。

ただ、当時の自分の中では、完全にバラバラの資格を受けていた感覚ではありませんでした。

FP(お金や生活に関する資格)は、保険、税金、不動産、相続など、生活に近い知識を学べます。

宅建、賃貸不動産経営管理士、マンション管理士、管理業務主任者は、不動産、法律、管理の知識でつながっています。

つまり、自分の中では、

「資格を適当に受けまくっていた」

というより、

「お金、生活、不動産、法律の知識を横に広げていた」

という感覚でした。

もちろん、効率だけで見れば、もっと絞った方がよかった部分もあると思います。

ただ、私の場合は、広げることで勉強が続きました。

宅建だけでは飽きる。

でも、関連資格まで広げると、知識が少しずつつながっていく。

その感覚がありました。

初めて通信講座を本格的に使った

この年、私は初めて通信講座をかなり活用しました。

使っていたのは、スタディングです。

私は高卒で、もともと勉強が得意だった人間ではありません。

机に向かって、何時間も集中して勉強するタイプでもありません。

それでも、仕事をしながら2021年に6つの試験を受けました。

これを全部、紙のテキストだけで回すのは、私にはかなり難しかったと思います。

スタディングは、スマホで講義を聞けます。

スマホで問題も解けます。

通勤中や休憩時間、少し空いた時間にも勉強できます。

机に向かえない日でも、少しだけ前に進める。

この形は、仕事をしながら資格を目指す自分にはかなり合っていました。

もちろん、スタディングを使えば何でも受かるわけではありません。

実際、私はマンション管理士と管理業務主任者には届きませんでした。

そこは正直に書いておきます。

ただ、スタディングと過去問を軸にして、2021年に受けた6つの試験のうち4つには合格できました。

FP3級。
FP2級。
宅建。
賃貸不動産経営管理士。

これは、自分の中ではかなり大きかったです。

特に、宅建に1点差で落ちた翌年に合格できたことは、本当に大きな経験でした。

独学でやり切れる人は、独学でいいと思います。

でも、仕事をしながら勉強する人。

時間が限られている人。

机に向かう勉強が続きにくい人。

少しでも合格する可能性を上げたい人。

そういう人にとって、通信講座や資格予備校などの講座を使うのは、かなり現実的な選択肢だと思います。

資格試験は、教材代を安く済ませる競争ではありません。

最終的に、合格に近づけるかどうかです。

私にとって、スタディングはそのための手段として相性がよかったです。

マンション管理士と管理業務主任者の過去問が宅建に効いた

不動産四冠の中で、特に宅建に効いたと感じるのは、マンション管理士と管理業務主任者の勉強です。

この2つには合格できませんでした。

マンション管理士は37点。

合格点は38点。

あと1点でした。

管理業務主任者は33点。

合格点は35点。

こちらはあと2点でした。

数字だけを見ると、かなり惜しく見えるかもしれません。

でも、受けた本人としては、その1点、2点がかなり遠く感じました。

本試験の1点は重いです。

知識があいまいだった問題。

最後まで迷った問題。

見たことがないように感じた問題。

そういう問題の中で、あと1点、あと2点を取り切るのは簡単ではありません。

だから私は、マンション管理士と管理業務主任者を簡単な資格だとは思っていません。

宅建と近い資格として紹介されることはあります。

たしかに重なる部分はあります。

でも、宅建の延長で軽く取れる資格ではありませんでした。

特にマンション管理士は細かいです。

区分所有法。

標準管理規約。

管理組合。

建物設備。

会計。

宅建とは違う方向の知識も必要になります。

管理業務主任者も、宅建の知識だけで押し切れるほど甘くありませんでした。

ただ、この2つの勉強は宅建にかなり効きました。

民法。

区分所有法。

借地借家法。

不動産登記法。

管理規約。

こうした分野を、宅建より少し広い目線で見ることができました。

宅建だけを勉強していると、どうしても宅建で出る範囲だけを追いかけがちです。

もちろん、それで合格できる人もいます。

むしろ、短期合格なら宅建に絞った方がいい人も多いと思います。

ただ、私の場合は、1回目に1点足りずに落ちています。

もう少し知識を厚くしたい。

周辺知識まで見ておきたい。

そういう気持ちがありました。

マンション管理士と管理業務主任者の過去問に触れたことで、宅建の知識が点ではなく線でつながっていく感覚がありました。

資格としては取れなかった。

でも、宅建合格の土台にはなった。

ここは、今でも間違いなくそう思っています。

不動産四冠は達成できなかった。でも勉強方法は間違っていなかった

結果として、不動産四冠は達成できませんでした。

宅建と賃貸不動産経営管理士には合格。

マンション管理士と管理業務主任者には不合格。

目標としていた四冠には届きませんでした。

ただ、勉強方法が完全に間違っていたとは思っていません。

少なくとも、宅建合格にはかなり役立ちました。

宅建だけをひたすら繰り返す。

これは正解です。

多くの人にとっては、それが一番効率的だと思います。

でも、私のように、宅建だけでは気持ちが持たない人間もいます。

同じことだけを続けるのが苦手。

でも、関連する分野に広げると勉強が続く。

そういう人にとっては、不動産四冠のように周辺資格まで広げる勉強も、一つの選択肢になると思います。

これは短期合格の話ではありません。

時間も労力もかかります。

人によっては、やりすぎです。

ただ、次の宅建まで時間がある人。

一度宅建に落ちて、もう少し知識を厚くしたい人。

宅建だけを繰り返すのがしんどい人。

そういう人には、マンション管理士や管理業務主任者の過去問に触れてみるのもありだと思います。

もちろん、全部を完璧にやる必要はありません。

宅建に関係する範囲を意識して、周辺知識として触れる。

それだけでも、見え方は変わります。

資格だけでは専門家にはなれない

当時の私は、不動産四冠を取れば、不動産の専門家にかなり近づけると思っていました。

この考え自体は、今でも完全に間違いだったとは思っていません。

資格を取れば、知識は増えます。

努力した証明にもなります。

不動産四冠を目指して勉強すれば、不動産に関する知識はかなり広がります。

ただ、今になって思うのは、

「資格を取っただけで、すぐに専門家になれるわけではない」

ということです。

資格は土台です。

でも、実務で使えるかどうかは別です。

相談を受ける。

現場を見る。

制度を理解する。

実務経験を積む。

人に分かりやすく説明する。

そういうものが重なって、初めて専門家に近づくのだと思います。

YouTubeで不動産・法律系の発信をされている棚田行政書士のように、資格の知識と実務の感覚がつながっている人こそ、本当の意味で専門家なのだと思います。

だから、私が言いたいのは、

「不動産四冠に意味がない」

ということではありません。

むしろ、不動産四冠を目指して勉強したことには大きな意味がありました。

ただ、

「資格を取れば、それだけで専門家」

というほど簡単ではない。

資格はゴールではなく、土台です。

その土台をどう使うか。

そこまで考えて、初めて専門性につながるのだと思います。

宅建に絶対合格したい人へ

宅建に合格するための道は、一つではありません。

宅建だけを徹底的に繰り返す。

これは王道です。

短期合格を目指すなら、この方法が一番合う人も多いと思います。

でも、私のように1回落ちて、次の試験まで時間がある人。

宅建だけを続けるのが少しきつい人。

周辺知識まで広げた方が理解しやすい人。

そういう人には、不動産四冠の勉強を少し取り入れる方法もあります。

特に、マンション管理士や管理業務主任者の過去問は、宅建と重なる部分があります。

もちろん難しいです。

全部やろうとすると大変です。

でも、宅建に関係する知識を深める意味では、かなり役立ちました。

私はこのやり方で、翌年の宅建に合格できました。

そして、その勉強を続けるうえで、スタディングと過去問はかなり相性がよかったです。

スマホで講義を聞く。

スマホで問題を解く。

過去問で知識を確認する。

この流れを、仕事をしながら続けられたことが大きかったです。

高卒で、もともと勉強が得意だったわけでもない自分でも、やり方を工夫すれば合格に近づくことはできます。

資格試験は、才能だけで決まるものではありません。

教材の選び方。

勉強の続け方。

過去問の使い方。

自分に合ったやり方を見つけること。

そこがかなり大事だと思います。

まとめ

私は、宅建に1点差で落ちました。

翌年、絶対に合格したいと思いました。

でも、宅建だけを10か月続けるのは自分にはきついと感じました。

そこで、不動産四冠を目指して勉強範囲を広げました。

宅建。
マンション管理士。
管理業務主任者。
賃貸不動産経営管理士。

結果として、不動産四冠は達成できませんでした。

マンション管理士と管理業務主任者には届きませんでした。

でも、宅建と賃貸不動産経営管理士には合格できました。

マンション管理士と管理業務主任者の過去問や勉強は、宅建合格にかなり役立ちました。

資格だけでは専門家にはなれません。

でも、資格の勉強は確実に土台になります。

私にとって、不動産四冠を目指した時間は、宅建合格の土台になりました。

宅建に絶対合格したい。

でも、宅建だけをひたすら続けるのはきつい。

そんな人にとって、周辺資格まで広げて学ぶ方法は、一つの選択肢になると思います。

そして、仕事をしながら勉強するなら、独学にこだわりすぎる必要もありません。

自分に合う講座や教材を使って、勉強を続けられる形を作る。

それも、合格に近づくための大事な戦略だと思います。